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2025 MAZDA767B デモ走行!


MAZDA ALL HOKKAIDO FAN FESTA 2025


 1989年のル・マン24時間で総合9位に入ったマツダ767B(#1)が初めて北海道に上陸し、十勝スピードウェイを走ることとなった。こんな機会はめったにないので、これだけを目的に北海道マツダのファンフェスタに参加した。一応マツダ車に乗っているしね。
 
 前日に帯広入りして当日の朝に現地に向かうが、9時頃サーキットに着いて、それから午前10時のデモ走行を見て、昼過ぎに釧路方面に向かうという予定でいたが、なんとサーキット手前3キロから大渋滞(#2)で、会場内に入るまで2時間もかかってしまった。結局、午前の走行は見ることができず、午後3時30分からの走行まで待つことになった。

 24年ぶりに来た十勝スピードウェイだけど、メインスタンド側は半分廃墟(#3)と化しているような感じで、草もぼうぼうであった。ピット側がメイン会場になっていて飲食店ブースもあり賑わっていたが、この炎天下の中、会場内を歩き回るのもなんだし、ほとんどの時間を767Bのピット内で過ごした。


(#1)本当なら1991年のル・マン24時間優勝車である787Bが見たかったというのが本音だが、これは富士スピードウェイで開催されるフェスタとかでなければ多分見ることはできないだろう。

(#2)販売店主催のフェスタということでそんなに集まらないだろうと思っていたし、主催者の北海道マツダもこんなに来場者が多いとは思っていなかったのではないか。

(#3)半分廃墟のようなたたずまいのメインスタンドを見て、改めて富士スピードウェイの施設のすごさを感じた。比べても仕方ないけど。





MAZDA767B デモ走行!

 会場に着いてすぐに767Bのピットに向かったら、人だかりで何も見えなかった。しばらく時間をおいてまたピットに行ったら、なぜかマシンはいなくて、そしたら急にエンジン音が聞こえてきて767Bがピットに入ってきた。その時に4ローターローターサウンドを初めて生で聞いた。80年代のCカーのデザインはカッコよく、それに意外とコンパクト。まあカッコよさでは787Bのほうが上だと思うけど。




素晴らしきロータリーエンジンのサウンド、マツダ767B



 午後のデモ走行に合わせてエンジンの暖機運転が始まるのをずっと待っていたけど、時間になってもなかなか始まらない。どうやら併催の耐久レースが長引いていたらしく、結局予定より50分くらい遅れた。

 エンジン始動前にメカニック(#4)から説明があり、エンジンがかからないかもしれないとのことであった。午前の走行でもエンジンがかからず、押し掛けをしたそうで、なんでもこのクルマは3月にオーストラリアでデモ走行をした際にエンジンをオーバーヒートさせたみたいで、日本に帰ってきたのが運搬の関係で6月、エンジンをばらしたのが7月ということで、それから1ヶ月しか経っていなくて今日のイベントを迎えたとのことだった。

 そんな説明もあったので、エンジン始動時はドキドキしながら見ていたが、3回目くらいで何とかエンジンがかかった。4ローターサウンドがピット内に響き渡り、感動で涙が出そうだった。


 その後、ピットウォールのところまで行き目の前で走行するところを見る。日も傾きかけて逆光の中で最終コーナーを立ち上がり、加速しながら過ぎていく。綺麗な高音が響く。同時走行のRX-7やRX-3は爆音だけど、767Bのエンジン音は素晴らしいね。それにしてもロータリーエンジンのレースカーは、何か特別なものを感じる。まあ唯一無二だからね。だからこそ今でも各地でデモ走行するんだと思う。


(#4)このメカニックは「ひでぽんさん」という方で、元マツダの整備士で767Bの専属メカニックであるらしいことがわかった。どうやらユーチューバーらしい。





無事にエンジンがかかるといいな





十勝スピードウェイのメインストレートを駆け抜ける

 

 走行が終了したのが午後4時半頃だったので、それから釧路まで走る。予定がだいぶ変更になったが、暗くなる前には釧路に着いた。


 今日のデモ走行、とても見る価値があった。
 それでもやっぱり787Bは見てみたいよね。





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