TOP 2008 WRC第14戦 ラリージャパン 観戦記 1日目(シェイクダウン〜セレモニアル・スタート) 初の道央開催、札幌ドームでのスーパーSSなど話題も多いが、何と言っても家から近くなったのが一番。本番前の9月には(#1)レッキ(観戦ポイントの下見)にも行って来た。もっとも実際の観戦にはあまり役に立たなかったが・・・。 そんなわけで今年も木曜日から休みを取り、シェイクダウンからの観戦となった。ちょうど寒気が入りこみ、天候が不安定であったが、雪の心配はないだろうということで、夏タイヤのままで行くことにした。SSチケットは初日のスーパーSSと2日目の千歳イメルの2カ所。チケット代が高いので、これが精一杯である。 駐車場〜シャトルバス〜サービスパークのアクセスは良好であった。雨が降ってもほとんど濡れずに済むところも良い。サービスパークもよくレイアウトされていて、観戦しやすい。タイムコントロールやインタビューエリアも見やすいところにあるので、楽しめそうである。 早速シトロエンのサービス前に急ぐ。ローブのマシンがシェイクダウンから帰ってきた。レッドブルカラーのC4WRCもまた新鮮である。シトロエンチームの4人が次々と(#2)サインしていたが、その時にもらえたのはソルドとエレナだけだった。ちょっと積極性に欠けたかな。 シェイクダウンが終わったようなので、会場を散策してみる。思ったより出店が少なく、物足りない感じ。でもドームの中は飲食も出来るし、雨風もしのげるので、この時期にはありがたいことである。そんな感じで歩いていると何だか人だかりが・・・。覗いてみると何とマーカス・グロンホルムがいた。こりゃ驚き。あとで知ったがトミ・マキネンも来ていたらしい。 |
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適当に時間をつぶしたら、いよいよラリーショーとセレモニアル・スタートである。列に並んで1時間半ほどたった頃にやっと会場内に入れた。そしてスタンドからアリーナに出る。スーパーSSのコース場には全ての競技車が並んでいる。これからサイン会が始まるので、混雑の中、ローブの列に並ぶ。ショーではいろいろインタビューなども行われたので、サイン会自体は20分位しか時間がなかった。しかし並んだ列が一向に進まない。他のドライバーの列は進んでるのに、ローブの列だけは動かない。結局順番もあってないような雰囲気だったので、残り5分くらいの時に列を飛び出して、(#3)強引にサインをもらいに行った。 このサイン会の順番の件は主催者側の不手際だと思うが、それでもやはり行ったもん勝ちなのである。それで当初の目的であった(#4)C4のサンバイザーにサインをもらえた。そのあとキャップにももらえた。 |
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セレモニアル・スタートは華やかでいい雰囲気だったが、スタンドからはちょっと見にくかった。アリーナに観客を入れた方が盛り上がるだろうし、選手も気分がいいのではないかと思えた。それでもけっこう間近で見られたので満足である。ソルベルグの相変わらずのファンサービスも良かったし、はっぴを着たローブとエレナも楽しませてくれた。いよいよ明日から競技開始である。 (#1)レッキは1日で苫小牧、千歳、夕張、三笠と見て回った。地理的な把握は出来たが、結局はレッキと本番で観戦するところが違ったので、あまり行った意味がなかった。 (#2)持参したシトロエンフラッグにはエレナ、ソルド、マルティの3人にサインをもらったが、ローブのは残念ながらもらえなかった。サインは待ち続けるのではなく、積極的にもらいに行くものである。わかってても難しいんだよな。 (#3)ちゃんと列に並んでいるのにもらえないというのは、確かに不満も出るだろう。でもそれって日本人的な考え方で、向こうの人には通じない。だから割り込んででも行ってもらったもん勝ちなのである。差し出せば受け取ってくれる。あとで映像を見たら、ローブのマネージャーであるマリー嬢がポスターに次々とサインを書かせて配っていたらしい。それじゃ進まない訳だ。 (#4)昨年限定発売された「C4 By LOEB」のサンバイザーには全部にサインがあったそうな。だから自分のC4にもというわけで書いてもらった。助手席側にエレナのサインがあればなお良かったが・・・。 |
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2日目(DAY1観戦) 今日は夕張〜三笠〜岩見沢方面での観戦である。まずは夕張市内だが、通過時間も迫ってきたので、急いでクルマを止め、自作のローブ応援フラッグを出す。次々とラリーカーがやって来る。シトロエンの写真はちょっと(#5)失敗。フォードは良く撮れる。来ないマシンもいたので、SS1にして早くもリタイヤがあったと思われる。 その後峠越えの途中の駐車スペースに止まる。その場所からはSS2のゴール付近を見ることが出来た。山の上から下ってくるラリーカーを双眼鏡で見る。ここはここでなかなかいいところだ。午後のステージもここで見ようかと考える。峠は路肩に雪が残り、ところどころ凍った場所もあった。夏タイヤなので慎重に走る。途中、競技車を先行させながら。 |
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さてこれからどうするか考える。とりあえず昼飯と思い、三笠まで足を延ばす。イオンに寄ってから三笠ラリーパークに入り、道路に出た。ソルドが通過していった。待てよ?ということはローブやヒルボネンは行った後か。ちょっと遅れた。でもこの一件で帯広開催と札幌開催の決定的な違いがわかった。ここでは次の観戦ポイントまで余裕で(#6)間に合っちゃうんだ。 ちょっと落胆のあと気を取り直し、午後は美流渡の交差点で応援だ。ちょっと芸がないが、とりあえず自分のクルマをローブに見せておきたいのでしょうがない。今日は夜の札幌ドームスーパーSSの観戦があるので、その後は高速に乗り、札幌直行である。 |
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注目の(#7)札幌ドームスーパーSSは良くできたコースだった。滑りやすい分スピードが乗らず、迫力には欠けたが、見ている方は充分楽しめた。特にラトバラのS字での走りが印象的だった。しかし、2走目にローブやヒルボネンが単独走行となったのは、ちょっと残念だったな。せっかくの2台同時走行なのに・・・。あとスタンド席に空席が目立つのが気になった。これが日ハム戦だと満員になるんだろうな。 (#5)ローブのマシンを写すときは緊張するのか、タイミングを逃し、いい写真が撮れない。逆にヒルボネンのフォードは、なぜかいい写真が撮れる。このジレンマに4日間悩まされることになった。つくづく写真は難しい。 (#6)帯広では半径100キロが、札幌では半径50キロであるため、数カ所の観戦ポイントを効率的に回ることが出来る。帯広感覚で間に合わないと決めつけていたフシがあったので、ちょっと失敗した。と同時にちょっとした驚きでもあった。旅感覚は薄れるが、フォーマットがコンパクトなのはいいことである。 (#7)テレビなんかで札幌ドーム開催が大々的に取り上げられていたが、知らない人が見たら、ドームでの走行が競技のすべてみたいに思われそうな報道がほとんどだった。実際、知人友人から聞かれるたびに札幌ドームが競技のすべてではないということをいちいち説明していたような気がする。 |
3日目(DAY2観戦) 今日からは千歳・苫小牧方面での観戦である。前の晩眠れなかったので。少し遅めに出発する。とりあえず支笏湖の手前あたりで観戦となるが、またまた時間ぎりぎりでだったので、着いたらすぐにヒルボネン車が来た。2日目の出走順は前日の順位により、ヒルボネン〜ラトバラ〜ローブの順となる。今日の天気は快晴。予報がはずれて良かった。 その後はSS13カムイチェプのスタート地点に通じる砂利道へ入る。そこはタイムコントロールのはるか手前であったが、マシンが続々と止まって、選手が車体のチェックをしたり、談笑したりしていた。なぜかシトロエンの2台はいなかったが、フォード、スバル、スズキなどのWRカーはひととおり揃っていたので、マシン観察には最高の場所だった。たまたま去年買った(#1)スズキ・スポーツの傘があったので、スズキのドライバー4人にサインをもらう。ラッキー。 |
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午後はSS15イメルでのステージ観戦である。でも駐車場がすでに満杯で、離れたところに止めたので、時間が足りなくなってしまった。高いチケットを買ったけど、結局ステージには行かず、ゴール地点で見ることにした。それでも一瞬の全開走行が見れるところであったので、まあまあの場所だった。(#2)ここは最終日、ローブがチャンピオンを決めてフラッグを掲げたところなんだけどね。 |
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そして(#3)恵庭のラリーパーク応援のあと、昼飯を食って、午後、また例のカムイチェプの入り口で待つ。しかし今度はマシンが皆素通りしてしまう。難しいもんである。それでもローブは減速して手を振ってくれた。ホントいいやつ。うちの奥様もフエルトで作った応援メッセージを掲げ、大喜びであった。 日が短いので5時には暗くなってくる。恵庭から札幌まではラリーカーの走行時間に合わせて、ゆっくりと高速を流すことにした。果たしてうまくいくかな?高速区間は短いので輪厚SAに寄りながら、時間調整を図る。その間ラトバラが過ぎて行った。次はローブである。高速が終わり、渋滞の羊ヶ丘通りへ出る。窓を開けて後続の爆音に耳をすます。来た!(#4)ローブのC4WRCが横に並んだ。後ろに付きしばらく走るが、すぐに先に行かれてしまった。速すぎるよ。 あまりの楽しさにテンションが上がりっぱなし。予定にはなかったが、雨のサービスパークをちょっと見学してから、今日の宿泊地苫小牧まで走る。気温は0度まで下がった。 (#1)普段シトロエンチーム以外はあまり見ないので、スズキの4人の顔と名前が一致しなかった。トニ・ガルデマイスターだけはわかったので、声をかけて最初にサインをもらった。傘は雨が降ったときのために持ってきたのだが、サインが入ったので、その後使えなくなった。 (#2)高いチケットを買っていたが、観戦した場所は入場ゲートの手前だったので、結局ムダになってしまった。まあしょうがないか。この場所は最終日にローブがチャンピオンを決めた場所(ローブの奥さんのセブリーヌも来ていた)なのだが、ここで見るかサービスパークで見るかの判断は難しいところ。こんな時に体が二つあればなあと思う。そういえばここのスタッフのクルマだと思うが、白の405M i16が止まっていた。久々に405目撃。かっこよかった。 (#3)ここではローブの前をトロトロ走っていた軽自動車のおかげでいい写真が撮れなかった。全く迷惑なクルマであった。もしソルベルグだったら追い越すか、車間を開けて、いい写真を撮らせたかな? (#4)以前、クサラWRCと交差点で並んだことがあるが、C4になってからは初めてであった。この時間調整かけひきもまた楽しい。ずっと後ろを追いかけるファンもいるが、あまり選手に迷惑をかけたくないので、それは気が引ける。 |
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4日目(DAY3観戦) 最終日、雨模様であるが、(#5)SS23シコツ入り口で待つことにした。だんだん雨脚が強くなってきた。コースも泥だらけで選手も大変だろう。ここでも目の前でマシンが次々と止まった。でもヒルボネン、ローブなどは先に来て奥の方に止まるので、目の前に止まるのはセカンドチームあたりである。そこら辺がちょっと残念。なにせ係員が制止して先へ行かせないんだから・・・。もっと自由に観戦させてよ。 |
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で、今日は表彰式もあるので、午前中に札幌ドームに戻る。途中スズキのアンダーソンやスバルのアトキンソンらと羊ヶ丘通りを走る。シャトルバスのアクセスがいいので、10時半のサービス前には会場に入れた。生中継もあったドームスーパーSSは見なかったが、そこから出てくるラリーカーをインタビューエリアで待っていた。いきなりローブのC4が目の前に止まった。ローブはインタビューを受けて、エレナは例によってタバコをプカプカである。天気も回復して青空が見えてきた。 そしてドーム内で昼食をとり、最終SSを終えた選手をタイムコントロール前で待つことにする。ヒルボネンの優勝とローブの年間チャンピオンが決まったので、チームスタッフもたくさん集まって来ている。フォードのマルコム・ウイルソン監督もいたね。そしていよいよサービスパークにマシンが入って来た。(#6)何とヒルボネン、ラトバラ、ローブと3台が連なってやってきた。感動もんである。そして前人未踏のセバスチャン・ローブの5年連続5度目のワールド・チャンピオン。まさに歴史的瞬間に立ち会えた。 |
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表彰式はドーム内の会場で行われた。スタンドに黙って座っていても楽しくないので、前の方に進み、よく見える場所を移動して歩く。それだけで汗だくである。表彰台付近はシャンパンファイトによっていいにおいが充満している。セレモニアル・フィニッシュが終わって、最後にシトロエン・チームのサービス前行き、柵に腰掛けてぼんやりと過ごす。長くて短い4日間が終わった。今年も最高の感動をありがとう。 (#5)SS22とSS23の間にはいくつかの駐車スペースがあって、そこにクルマを止めたのだが、この付近、パトロール車が巡回していて路上駐車を禁じているようだった。不自由だなあ。 (#6)ヒルボネンがローブを従えて帰ってくるなんて、ホント成長したなあと思う。それが一番印象的だった。それにしてもローブの快挙はすごいよね。05年のチャンピオン決定、06年の27勝(当時の最高記録)、そして今年の5年連続5度目ワールドチャンピオンと、すべて日本で見ることが出来た。素晴らしいことである。 |
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来年、ジャパンが世界選手権からはずれるらしい。少し寂しくなるな。でも道央開催のラリー・ジャパンは全体的には帯広以上に楽しめたと思う。それでもやっぱり規制が多すぎて、まだ自由な観戦にはほど遠い。いつの日か日本でもヨーロッパレベルの観戦が出来る日が来ることを願う。 |
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