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●直す

 送られてきた見積書をみて仰天。軽く100万は超えてましたね。まあ予想はしてたけど。今回はエンジンの他にクラッチブレーキまで手を入れたので、最終的には150万を超える金額になりました。(汗)


 
2000年4月6日、ローンの申込みをして、エンジンの直しが始まりました。下の表は当初の見積もりです。金額の内訳は事情により省かせていただきます。

摘要 数量 摘要 数量
ピストン(国産ピストン加工製作) 1 エンジンオーバーホールガスケットキット 1
クランクメタル 10 ヘッドガスケット 1
コンロッドメタル 8 エンジンオーバーホール工賃 1
スラストメタル 2 エンジン脱着工賃 1
エキゾーストバルブ 8 バルブ擦り合わせ(16バルブ) 1
バルブリフター 16 インマニダッシュポット 2
ウォーターポンプ 1 ファンベルト 1
バルブスプリング 16 ファンベルトテンショナー 1
タイミングベルト 1 ラジエータークーラント 4
タイミングベルトアイドラー 1 エンジンマウント 4
タイミングベルトテンショナー 1 プラグ(NGK) 4
オイルエレメント 1 スモールパーツ 1
フューエルフィルター 1 エンジンオイル(BPアルファ15W-50) 5
ヘッド面修正 1 ミッションオイル(BPスーパーギア75W-90) 2.5
ブロック面修正 1 クラッチセット(ディスクカバー・レリーズベアリング) 1
バルブカット 8 シフトチェンジリングサポート 1
バルブシートカット 16 フレーム修正 1
ブロックボーリング 4 4輪アライメント調整 1

 とまあ、こんな感じです。ピストンに関してなんですが、純正のオーバーサイズのピストンはディーラー以外には絶対に出さないとのことでした。ストレートサイズのものにしても16万するらしいのです。話になりません。国産ピストンの加工だと8万で済みます。


 ピストンは日産キャラバンのものを流用しています。日産とプジョーの混血になってしまいました。ちなみにエンジンを開けたときのメカニックの感想、「マツダのエンジンに似ている」・・・でした。


 
クラッチも交換。13万キロ無交換だったのでかなり擦り減っていましたが、実用上は全く問題なかったですね。フレーム修正もしてもらいましたが、このクルマ、足回りの程度が悪くケッコウ悩みの種でした。足回りの総とっかえが必要かと思われます。


 たいていの部品は国内から調達できたのですが、バルブリフターとあといくつかの部品は本国取寄せで時間が掛かりました。全部のパーツが集まるのに2ヶ月は掛かったはずです。


 基本的にはほとんどおまかせなので、私はクルマのことは忘れることにしました。実は何ヶ月もクルマをあずけることで私は肩の荷が降りたというか、すごくほっとしていました。それに私は気長に待つ方なので「いつでもいいよ」ってカンジ。要はフレンチ・ブルー・ミーティングに間に合えばいいのです。

 6月に見に行った時には、エンジンを組み立てている最中だったので、お盆までには出来るかなと思っていたのですが、エンジン以外のところで手間取ってしまい予想以上に時間が掛かりました。(それでも全然気にしなかったけど)



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摘要 数量
キャタライザーセンサー 1
センサー 1
センサー 1
モール 1
モールペイント 1
ブレーキキャリパーカップキット 2
ブレーキキャリパーOH 2
ブレーキキャリパー(右リヤ) 1
ブレーキホース(4輪) 1
フロントブレーキローターセット 1
リヤブレーキローターセット 1
ブレーキホース 4
ブレーキオイル(DOT3) 1
ドライブシャフトブーツ 1
 左の表は追加で来た見積もりです。まずセンサー類ですが、全く機能しませんでした。キャタライザーセンサーはたしか触媒のセンサーだったと思いますが、これが7万8千円!バカげています。


 最後はブレーキでつまずきました。右リヤのブレーキが引きずりぎみで、交換だったのですが、これはインターネットで中古パーツを手に入れました。他のブレーキは
キャリパーのオーバーホールをしました。


 これでブレーキは済むはずでしたが、テストしてみると、ブレーキペダルが深かった、奥まで踏み込まないと利きが始まらないのです。それで、ついでに
ローターも交換しました。13万キロ無交換だったのでいい機会でした。


 それでもブレーキが深いのにかわりはなく、原因は多分マスターシリンダーらしいのですが、とりあえず乗ってみることにしました。(利き自体は問題ないので)



 本当にのんびりしたクルマの修理で、延々9ヶ月。当然代車なんてありませんから、かなり不自由しましたね。


 だけどクルマって直るものなんですね。直してまた乗れるんなら買うこともないかな。そう思ってしまいました。



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復活 

 そして2000年9月23日、あの悪夢の日から実に9ヶ月ぶりに愛車プジョーが戻ってくる日が来ました。ホント長かったっす〜。なんか第二の人生が始まるって感じ。
 

 もちろん新しいエンジンなので慣らしが必要です。初めは3,500回転まで、その後オイル交換です。今まで新車には乗ったことがなくて、慣らしとは無縁だったのですが、まさかこんなところで慣らし運転するとは思いませんでした。


 直ってから2週間後、ちょうど1,000キロでオイル交換しました。それから徐々に回転を上げていくのですが、3,500回転以上になると床下からビビリ音が聞こえます。おそらくマフラー修理の際の溶接部分が鳴っているのだと思いますが、それほど気にはなりません。不思議なのは、ある時、急にマフラーから野太い音がして一瞬何事かと思ったのですが、信号待ちのあと発進したらなぜかエンジンが軽くなりました。

直す前のエンジン。意外にシンプルでしたね、こうしてみると。


 乗ってみて微妙に違ったところといえば、1つはブレーキ(これについては既に述べたので省きます)。2つ目はシフトの感触、2速にシフトした時にカチッとした感触がなかったので、初めはギアが入ったかどうか少しわかりづらい感じがしました。(3,000キロ走った時点で元に戻った) 


 あと気付いたことは、2,500〜3,000回転でのエンジンの吹け上がりかな、低回転のトルクが以前よりあります。あとクラッチが新品なので、スパッと繋がることですね。今までのタイミングで繋ぐとアクセル吹かすより先にクラッチが繋がります(2〜3日慣れなかった)。

現在のエンジン。写真で見ると微妙に違う。特に可変吸気システム付近とか。

 タイヤも新しくしました。定番のミシュランSX−GT、安かったしね。けど硬くて乗り心地がいまいちなのであまり好きではありません。以前はMXV3−Aをはいていたのですが、こっちの方が自分の好みに合っていました。それとタイヤを換えてからもう一度アライメントを取り直しました。


 クルマが戻ってから約1ヶ月半、5,000キロ走りましたが、まだまだ高回転までスムーズに回りません。もう少し時間がかかりそう。これからの楽しみです。


 
現在走行距離14万キロ、まだまだ走りまっせ。 (2000.11)








プジョー製ピストン。宝物です。










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交換した部品。クラッチ、触媒、バルブなど。